目上の人や、自分より地位の高い人を正確に識別するため、あるいはその人を尊重しようという気持ちの表現として、敬語を使うことは「常識」とされています。
私たちは、先生、上司、年長者… などに敬う気持ちを表すため、または、その人の立場に配慮するため、あるいは親しさの程度を示すため、「肩書き」や「特定のフレーズ」を使うことが不可欠であると教えられてきました。
しかし、スピリチュアルな人たちの中には、相手と話すときに敬語を使わない人もいます。
それは、時として混乱や誤解を招くこともありますが、年齢や社会的地位などに関係ない距離感を大切にし、会話だけではなく、接し方においても「形式的な敬語」を使わない場合があります。
何故なら、彼らは、より高次の意識に繋がり、平等で対等な関係を築くことを目指しているからです。
そして、実は、もっと神聖な意味合いもあるのです。
本記事では、スピリチュアルな人たちが敬語を使用しない理由や、その理念について解説しています。
スピリチュアルな人たちの価値観
スピリチュアルな人たちは、全ての存在との一体感を大切にする傾向があります。
何故なら、全ての人は「1つのものとしてつながっている」と内面で感じているからです。
彼らは、地位や肩書きに関係なく、全ての人が、世界との普遍的なつながりがあり、大きく見れば、自分と相手の境界線さえもあやふやであるような感覚を持ち、他人の悩みでも「自分のこと」として捉え、力になり、解決し、安心へと戻そうとします。
つまり、彼らは「平等」という考え方を大切にし、すべての人を平等に尊重しているのです。
そのため、肩書きや敬語を使うことなく、すべての人を平等に認め、そのように接してしまうのです。
敬語を使わないことの意味とは?
スピリチュアルな人たちが他人に話しかけるとき、「先生」「奥様」「ご尊敬」などのプロトコールワードは、基本的には使いません。
また、医師や教授など、肩書きのある人に対しても、あまり敬語を使わない傾向にあります。
もちろん、物質社会でのコミュニケーションとして、建前上、敬語や丁寧語を使うことはあります。
しかし、内面では、人は年齢も地位も関係なく、誰でも平等だと思っています。
年齢や社会的地位にとらわれない距離感を大切にする考え方
スピリチュアルな人たちは、年齢や性別、社会的地位などの物理的な違いを表面的なものだと捉え、それよりも感情や精神的な成長の度合いで、人間関係を築くことを図ろうとしています。
そのため、年齢や社会的地位に関係なく、他者との距離感を大切にします。
肩書きや敬語などで心の距離を縮める必要はないとは思っていますが、一般論として、論争を生まないために、あえてそれらを使い、人間関係を円滑にしようとは思います。
平等で対等な関係性の構築をめざして
スピリチュアルな人たちは、対等で共同的な関係を築こうと自然に計らっています。
つまり、すべての人間関係を、一方通行の道ではなく、双方向の道として…エネルギーの交換として、対話よりもマインドや優しさといった、その人が持っている人間性で物事を図ろうとしています。
そのため、肩書きや敬語を使う必要性を感じませんが、少しでも寄り添う心が持てたらいいなと思っています。
何故なら、私たちは、一人では生きていけないから… 誰しもが必ず、誰かにお世話になるからです。
もしも、そのように思えない時には、私は、「空気は私のために居てくれている」「心臓は私のために働いてくれている」と、身近なところで自分のために働いてくれている「存在たち」を探すようにしています。
「このような感謝を抱きつつ、人と関わることをしていけたらいいな…」と思っています。
言葉は容易に人を傷つけます。
しかし同時に、人を励ますことも、奮い立たせることもできるもの。
どうせなら、「肩書が自分」なのではなく、自分の内面が輝ける、自分を守れる、自分の味方でいられる、そんな心を持ちたいものです。
一見、不平等な関係を象徴することになってしまう敬語ですが、このような気持ちで使うことで、「少しずつプラスの方へとシフトしていくといいな…」と思っています。
結 論
結論として、スピリチュアルな人たちは、全ての人間関係を対等・平等なものとして捉えているため、他人に対して敬語を使うことはありません。
何故なら、今、地球人として生きている私たちは、全員、元々は集合意識において、「一つ」だった意識です。
つまり、私たちの存在は、「全て平等」ということです。
スピリチュアルな人たちは、これを感じているため、「敬語は要らない」というマインドになるのです。
そして、年齢や社会的地位に関係なく、個人間の距離を大切にし、物質社会の「常識」や「区別」にとらわれない有意義な関係を築きたいと願っています。
「どうしてこの人は敬語を使わないのだろう?」
あなたの人間関係において、もしもそんな疑問が出てきたら、まず、気持ちを高ぶらせないところから始めましょう。
youtube 始めました。スピリチュアルな人たちに向けて、
https://www.youtube.com/@